夜中、タバコがきれたのでコンビニまで出掛けた。終電もとうに終わっている時間だからかお客は数人しかいなかったが、その中に異様なオーラを発する年齢不詳の婦人を発見した。
白髪にブルーのカラーリング。夜中だというのに真黒で大きなサングラス。服装はゴージャスなのか何だか訳わからないけど、蛾のような刺繍があるダークなジャケット。店内を威圧的に歩きまわりながら何やらブツブツ独り言もいっていた。 「泥棒した女はねぇ、結婚できないのよ!」 突然、怒りを込めて大声でそう叫ぶと無言でトイレに入っていった。目を合わしてはいけない。直感的にそう思ったが、ちょっと興味を持ったので雑誌を立ち読みしているふりをして婦人をマークした。 30秒くらいするとトイレから勢いよく出てきて今度はレジの前に立ち若い店員にむかって絡みだした。 「あなたアルバイトでしょ。男ならもっと稼ぎなさいッ!……。せめて私に足げにされない程度にね。フッ…」 一方的にそう言うと勝ち誇った顔で得意げにドアを開け出ていこうとしたが、今度は入口付近で女性誌を立ち読みしている女子が目についたらしくターゲットにされた。 「本はね、売るためにそこに置いてあるの。わかってるの? 売るために置いてあるのよ!」 結局言いたいことだけ言って何も買わずにトイレだけ借りて店の外に出ていったが、出た瞬間、目の前を通りかかったタクシーにむかって「自衛隊反対」と、ヒステリックな声で叫びながら物凄いスピードで追いかけていった。 迷彩色に見えたのかな、そのタクシー。ああ、日の丸に反応したのか。デモ行進の帰りなのか何だか知らないけど、きっと、むしゃくしゃしてたんだろう。 デモ行進といえば車を運転中に遭遇したことがあるが、えらく迷惑だった。 青山通りが大渋滞でまったく動かず、ジュラルミンの盾を持った機動隊や警官隊が物凄いたくさんいたので最初は爆弾テロでも起こったのかと思ったが騒ぎの中心を見ると100人位のデモ隊が道路一杯に広がって気持ちの悪い踊りをしながら行進していた。 デモするのはかまわないが、ちゃんと道路の左側で2列になって通行中の車に迷惑をかけることなく行進してもらいたい。 ということで、自分の主義主張は絶対に正しいと凝り固まり、おかしな行動をする人がいるが、笑ってすまされる範囲にしてください。 後日、さきほどの婦人を同じコンビニで目撃したが、やぱり、トイレだけ借りて何も買わずに出ていった。是非におよばず。 |