第55回





● 天鳳のすすめ




「血が出るなら殺せる」
シュワちゃんが映画「プレデター」の中でそんなセリフをいっていた。
でも相手はオンライン上の麻雀ゲーム。血も涙もない冷徹なシステム。怒りをぶつけるにも自分のパソコンが傷むだけ。
「天鳳」をはじめてもう1年以上経つ。
以前は「半熟荘」という可愛いネーミングだった。グラフィックも綺麗だしフラッシュなのでサクサク動いてストレスもない。手出しツモ切りもわかるし音もキュート。東風戦だと一回が10分くらいで終了するし、ちょっとした気分転換にちょうど良く、けっこうこのゲームにハマってしまった。
だがこのゲーム波がありすぎる。
麻雀というゲームの性質上、勝ったり負けたりするのは当たり前。でも、一度バットウェーブにハマると3位4位とマイナスが続いてポイントが減らされる。どうやっても勝てない。パチンコでいうと積み上げたドル箱が全部のまれてしまうような感じ。
ハネマンをテンパイした瞬間、バイマンをツモられたり。相手の追いかけリーチに一発で振込んだり。こんなのが永遠に続く。しかもちょっと夢を見せつつギリギリのところでかわされるのが悔しい。まるで中に心理学を極めたキャバクラ嬢がいるかのようだ。
流石にもう慣れたけど何日も連続で負け続けると、あまりの理不尽さにぐつぐつと怒りが湧いてくる。
そのときは勢いで開発者をウェブ上で探し出した。一言、この邪悪なシステムに文句をいってやろうと。いくらなんでも強すぎだと。
でも、そのくらい俺を熱くされるということはゲームとしては成功なのだろう。日増しに参加人数も増え異常に混み出してきた。まあ勝ち負けに拘らずリアル麻雀へのウォーミングアップと思えばこれは最適かも。
ということで、俺は女性プレイヤーとしてゲームに参加しているので対戦したときは手加減してください。