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都心とは思えないほどふんだんに地面を使った靖国神社へお出かけ
これを読んでるみなさんは、政治に興味はおあり? また、戦争や国交に対する意見はお持ちなの? 正直、私はすべて興味もなければ、人様に胸をはって主張できるほどの意見も持ってません。だから、小泉首相ことDr.マシリトがみんなに反対されながら靖國神社を参拝する映像を見るにつけ「いったい何がそんなにいけないの?」と思ってました。てへ☆
そんな矢先に「靖國神社に併設されている資料館はすごいらしい」というウワサを小耳に挟んだ。靖國神社、じつは好きなんだよね。広いしさ。個人的な思い入れもあるし。子どもの頃祖母がよく散歩に連れていってくれた場所だし、会社員時代あそこを通るたびに、季節ごとに景色が変わるのを眺めて油を売ったりしてたなあ。最近は夜明けごろ九段下の交差点を通ったとき、離れているとは思えない圧迫感で巨大な鳥居が目に入ってきて、『猿の惑星』のラストシーンで自由の女神を見たときのような気持ちになったんだよね〜。と、まあ、またしても思い出話が長くなってきたのでこのへんでやめときます。
外観は原宿あたりのオサレカフェふう。でも中は……
というわけで、靖国神社に併設されている遊就館へレッツ☆GOひろみ! 本殿に向かって右側に進むと、能楽堂をすぎてすぐ遊就館の建物が目に入る。白を基調にした、ガラス張りのおしゃれな建物。玄関ホールは吹き抜けになっていて、今すぐおされカフェが開店できそうな感じ。しかし、中にあるのは本物の零戦とキャノン砲。実際に戦闘に使われていたものをレストアしたものらしく、銃撃を受けた後が生々しく残っている。零戦もキャノン砲も、人が乗っていたor立っていたとおぼしきところに集中的に弾痕が残っていて、「無駄弾を打たないように、きちんと狙って撃ってるんだ〜」と当たり前のことにハタと気づく。軽いジャブにクラッとしながら、800円(大人料金)を払って館内へ入場。
外観から予想していた以上に広い館内は、明治維新、日清戦争、大東亜戦争(展示物の表記のママ)などの資料や写真、そして戦死者たちの遺品などが数え切れないくらい展示してある。よくある寄せ書き入りの国旗や血染めの軍服(っていっていいの?
この時代のモノなら)にまじって、大平洋の島のトーチカの跡から発見されたボロボロの茶わんや箸、水筒、ヘルメットなどが無造作に積み上げられていた。生活感があるものを見ると「ああ、本当に普通の人が、戦争に参加していたんだな〜」としみじみ感じてなんだかやるせない気持ちがジワジワ広がってくる。
家族を兵として戦場に送りだした人、また戦死した兵士の日記もあった。内容は、思った以上にポジティブ。むりやり書かされているわけではなく、本気で「御国のために」みたいな気持ちでいたことが伝わってくる(もちろん、全部が全部じゃないけど)。そして、展示のクライマックス近くには、有名な人間魚雷「回天」や、同じような仕組みの人間爆撃グライダーがあった。生きた人間を閉じ込めた小さな魚雷やグライダーは、ヤケクソ状態で盲滅法に発射され、ほとんどが犬死にだったと書いてあった。ふだんあんまり戦争とか政治とかについて考えることはないんだけど、ここの展示を見ているうちにイヤでも「政治とは?」「戦争とは?」「戦争の犠牲者とは?」という疑問が、頭の中でグルグル回る。
うかうかぼんやり生きてると、食い物にされちゃうんだな〜と実感
過去、現在に関係なく、ほとんどの人間は本人が思っている以上に、自分の考えなんてものを持っていない。毎日それなりに不満がなく暮していれば、肌に直接触れる生活の中のもの以外のことなんてビジョンすら持っていないのだ。だからこそ他者が「こうしたほうがいい! こう考えるべき!」みたいなことを言い切ってくれると、簡単に「そのとおり!」と思ってしまう。恋人がいない人にちょっと強引なアプローチをすれば、たいてい落ちるでしょ? そんな感じ。その仕組みにつけこんで、政治家や一部の金持ちは、自分達だけおいしい思いをするのに都合がよいように、ボリュームゾーンの人間たちは価値観や考え方を操っている。私は、そんなふうに自分の価値観さえあやふやな人間はおろかだと思う。でも、おろかな人を作ったり、利用したりするのは人としてどうなんだろう。でも権力者をボリュームゾーンの人間から選んだ別の人間にすげかえたところで、しばらくしたらまた同じ状態に戻ってしまうのでは……とループに陥り、遊就館を出るころにはすっかり疲れてしまいました。議論好きの恋人や、ミリタリーファン、歴史オタクだったらまるまる1日あっても足りない充実度。閉館時間が早いので、早起きして出かけることをオススメする。みたま祭り(靖国神社のお祭り。毎年7月13〜16日)の最中は営業時間を延長するが、敷地内と最寄り駅(九段下)が混むのでさけるほうが無難。
関連サイト
靖国神社公式サイト
靖国神社遊就館公式サイト
靖國神社ウィキペディア
【DATA】アクセス/東京メトロ九段下駅、JR&東京メトロ飯田橋駅、市ヶ谷駅から徒歩8分。入館料/大人¥800、大学生、高校生¥500、小中学生¥300 開館時間/4〜9月/9〜17時30分。10月〜3月/9〜17時 休館日/なし(年間数日臨時休館日あり)
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