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何故、映画評かって?
いいじゃない、細かい事は。

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オレの著書には未登場の三本松。このHPで初登場〜! 「映画評を書かせろ」
と言うのでしょうがなしに当コーナーを開設した。キャームに対抗意識を燃や し、『お悩みヒットマン』を潰すといきまいてるが、そんなこと他でやれっつ ーの!! ま、とにかく読んでやっておくんなまし。
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ラストデイズ
監督・脚本
 ガス・ヴァン・サント
キャスト

 マイケル・ピット
 ルーカス・ハース
 スコット・パトリック・グリーン

備  考
 2005年 アメリカ映画 97分
評  価
 ★★☆☆☆

何故に“ブレイク”なのか?


 この映画、監督のガス・ヴァン・サントが死をテーマにして作った3部作の最終章なんだそうだ。(あと2つは「ジェリー」「エレファント」)
 「ジェリー」に関しては観てないので何とも言えないが、「エレファント」はコロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフに、そして、この映画はニルヴァーナのカート・コバーンの死にインスパイアされて作ったそうだ。

 インスパイアっていったって、実際、画面で観る主人公は名前こそ違うがカート・コバーンそのものだ。
 
 主人公“ブレイク”の背景について、映画の中ではほぼ説明的な要素を省いているので、カート・コバーンという人がどういった最期を送ったかの知識がないと、ナンノコッチャかわからないのではないかと思う。

 グランジバンド、ニルヴァーナのカート・コバーンは1994年に自宅の浴室で自殺を図った。ショットガン一発で頭を撃ち抜いた遺体は死後1日以上経ってから発見され、ほぼ自殺とされているが未だにその最期は謎のままである。

 カート・コバーンの死の間際を知る者はいない(たぶん)。彼に何があったのか私が知る由もないが、一人歩きした作品とは対照的に、自身の孤独感は日増しに募り、プレッシャーにうち勝つためドラックに救いを求めたカリスマロッカー。その壊れゆく魂と心の闇をこの映画で垣間見せてもらった気がする。

  少し眠くなるような内容だったけど、
  猫背で顔もよく見えないようなグチャグチャの金髪のおかっぱ頭。うわごとのように何か独り言を言いながらフラフラと森を彷徨い、どこかの病院を抜け出してきたらしく、その奇行ぶりは明らかに正気を失ってしまっている様子だ。映画全体から滲み出るキピキピとした様子は、主人公のギリギリの精神状態を表していたし、世間では押しも押されもしない時代の寵児であるはずの彼のことを、彼を取り囲む人物達はその変化さえも気づかないというようなところは、主人公の孤独を痛々しいまでに描いていた。普段は正気を失っているが、音楽に向き合う彼の魂は純粋で一心不乱に歌う姿は心を打ったのである。

 でも、何だか腑に落ちないところがあるのだ。

 ここまで、カート・コバーンを想起させておきながら、なぜ主人公の名が“ブレイク” なんだろう。
 テーマを重視するあまりのことなのだろうか?
 彼の死が未だに謎だからなのだろうか?
 孤高のロッカーにはありがちな最期を、ただ普遍的にみせたかっただからなんだろうか?
 監督のガス・ヴァン・サントが死をテーマにしたメッセージ(何が言いたいのか私にはわからんけど)への当て馬に、カート・コバーンが使われたとしたらちょっと残念である。

 ……どうも私には言及することに逃げている風にしか見えないんだよな。所詮想像だっていいじゃん。映画なんだからさぁ。
 ていうか、「カート・コバーンに捧ぐ」なんてテロップでお茶を濁さず、その名前を使う覚悟がないなら初めからこんな映画作るなっ!っと言いたい。



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