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ビデオ屋で「不眠症 インソムニア」というタイトルを見つけた。
気になっていた映画のタイトル「インソムニア」という文字が入っていたのでなにげに取ってみると、本題が「不眠症」で副題が「インソムニア」だった。 裏面を見てみると、ノルウェー
映画と書かれている……。どうやら、アル・パチーノが主演したハリウッド映画「イ
ンソムニア」のオリジナル版なんだとか…。 未だハリウッド版の方の「インソムニア」は未観ではあるが「オリジナルに勝るモノなし」ということもあるので、少々胡散臭い感じはしたがダメ元で借りてみることに。
しかしノルウェー映画なんて観るのも聞くのも初めてである。 北欧系の映画で明るいモノを目にしたことがないが、この作品も例外なく確かに暗い。 白夜のノルウェーが舞台なので全編を通して白く統一され無機質で冷たい。まるで精神病院が、何もない真っ白な壁で統一されているように、そういうモノがよりいっそう穏やかではない主人公の精神部分を強調していた。
物語は、ある少女の変死体が発見され、スウェーデンから来た刑事とその相棒がその事件の担当となる。 少女の死体は証拠を隠蔽するためか、髪が洗われていたり、爪が綺麗に研がれていた。猟奇的事件の臭いを発するその事件の謎を追っていくうちに、ある事故が発生する。 主人公の刑事が相棒を犯人と間違えて射殺してしまうのだ。しかし、過失であるにもかかわらず主人公の刑事はその事を隠蔽してしまう。が、それを目撃していた人物がいた。それは、他ならぬ犯人だった。 それからの彼は、罪の意識と沈まない太陽。その他諸々な事によって不眠症になり、精神的にも衰弱していく。
とまあ、書いたことだけでも疲れてしまいそうな内容だが、この映画には、どんな人にでも心の片隅には隙があり安易にそこに陥ってしまう危険性がある、というメッセー
ジが込められている。 この映画の主人公や犯人のように……。
ハリウッド版「インソムニア」は「メメント」を撮ったクリストファー・ノーラン
が手がけているそうである。何とも好きそうだと思った。「メメント」に相通じる部分があるから。
クリストファー・ノーランの「インソムニア」がオリジナルを凌げるかどうかビデ
オ屋の店頭に並ぶ日が待ち遠しい。
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