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全然期待してなかった。意外だった。そう、面白かったのだ。 近未来がテーマなので、CGを駆使しただけの内容のないモノだと思いこんでいたが、ストーリーもしっかりしていたし、CGもいやらしくない程度でうまくまとまっていた。
内容は、近未来のワシントンDCが舞台で、そこでは予知能力者によって犯罪を未然に防ぐ犯罪予防局というシステムが導入されていた。 トム・クルーズ演じる主人公ジョン・アンダートンはそのシステムのチーフ的存在だった。 しかし、一見完璧に見えるそんなシステムでも所詮は人間が作ったモノ。そこにはやはり矛盾や少なからずのエラーが生じるもので、ジョン・アンダートンはある日、自分が全く知らない人物を殺害するという予告を受けてしまう。 さぁ、どうするジョン! ……てな感じなのだ。
総合的に見て批判に値するようなところはないが、近未来モノにいつも感じていたものを今回も感じずにはいられなかったところがある。 それは、未来的なモノとそうでないモノたちだ。 設定は2054年というのだから、今から50年後の未来の予想で、いろいろなモノが未来的になっている。 例えば車。リニアモーターカーで水平に道路を移動したり、デザイン的にも未来感たっぷりだ。車が組み立てられていく行程が映画の中に登場するが、それなどはまさか50年後にこんなに進歩するか? と思うほどだ。 それと、コンピュータの進歩も50年後はこんなのもあり得ると思えるモノばかりで、特に録画した映像がホログラムになって立体映像になるところは、(こんなんあったらいいなぁ〜、しかし、みんなこれでエロ映画絶対見るだろうなぁ〜。そしたら、AVなんかもの凄く儲かるかもね。だけど、人々はさらに引きこもりになるだろうし、まぁ、そうなったら変な市民団体が出てきて、子供の教育上よくないなどとシュプレヒコールで町中を闊歩してそうだしなぁ〜)などとも勝手にあらぬ方向に妄想を膨らませてしまった。
随所にいろんな工夫はされていたが、現代とさして変わらない何の工夫もされていないモノも多々あった。 例えば、洋服や建物、それに地下鉄などね。そして、システムのセキュリティー等は網膜によって判定するキーロックがなされているが、何故かそれさえ突破すれば誰でも国家機密に出入りできるくらいにズサンになっている。 なんだよ〜こんなセキュリティーに頼ってる国家機密なんて!! ざけんな! と憤慨してしまった。 ……わかっている。自分が完璧を求めていることは。しかし、そういうモノを目の当たりにすると、ああ、これは作り物なのだと現実に戻されてしまうのだ。それが、少し寂しい。 ……が、やっぱり、あんまり未来を意識しすぎて完璧にやると、かえって異次元の世界みたくなって現実味が無くなるのか? とも思うのでこんなもんでイイのかもね。
スピルバーグはわかりやすい映画を撮る監督だ。だから、大衆に受け入れられるのだと思うが、わかり易すすぎて逆につまんなくさせている場合もある。 この映画のストーリーはよくできているし、面白かったが、ラストは早くから予想がつくほどのオーソドックスな展開になっていた。少し、古くさく感じるのもまた否めない事実だ。
最後によかったシーンをあげます。 予知能力者が子供の未来を語るシーンだ。最初は何を言っているのかわからなかったが、ああ、そういうことかと分かると少し感動しました。以上。
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