K-19
監 督
 キャスリン・ビグロー
キャスト
 ハリソン・フォード
 リーアム・ニーソン
 ピーター・サースガード
備  考
 2002年 アメリカ映画 138分
評  価
 ★★★☆☆

キャームは偉く気に入っていたご様子です。わかりやすい奴(笑)




 1961年、ソビエトとアメリカが一触即発の政治状態の時に、アメリカに対抗したソビエトが国の威信を懸け、原子力潜水艦のテスト航海を敢行。で、その時に実際に発生した事故を元にしてこの映画は作られた。
 ちなみに、その事故は28年間封印されていたという。

 まぁ、ソビエト、核、潜水艦…とくりゃあ、否が応でも何か起こって然るべきかな、と思っちゃうんだけどね。が、笑い事ではない。もう一度言う。事実だと思えばこそ、本当に笑い事ではない。わかってんのか、東京電力!

 で、まぁ、想像通り原子力潜水艦内の原子炉で事故が起こるんだけど、事故が起こった場所が悪すぎる。アメリカの東海岸海域なのだ。爆発でもすれば即戦争…どころか、人類滅亡の危機だったのだ。
 思うんだけど、核ってやっぱり人間には扱えきれない代物なんだよ。
 問題が起こった青白く輝いている原子炉に乗組員が修理に行くシーンがあるが、その時、賛美歌のようなバックミュージックが導入されるんだけど、それが神の領域に人間が入り込んでしまった様な崇高な感じが出てて、身震いモノのシーンだった。
 核って、どんなに夢のエネルギーであっても人間にとっては「聖域」なんだと、その時教えられた気がしたよ。

 物語は原子炉の事故だけではなく、訓練好きで厳格な新艦長ボストリコフ(ハリソン・フォード)と温厚で部下思いの元艦長ポレーニン(リーアム・ニーソン)、そのタイプの違う2人の指導者の鬩ぎ合いも見せ場になっている。
 監督のキャスリン・ビグローって、『ハート・ブルー』の時もそうだけどさ。女だから男気とかに魅力を感じるんだろうね。今作にも男気あふれるいいキャラがたくさん登場していた。
 中でも自分的に気に入ったキャラは、原子炉に入りたがらなかった部下の頬を猛ビンタしていたチーフのゴロレフだ。
 メチャメチャカッコイイぞ、チーフ!
 頬を叩いた奴に代わって原子炉に飛び込み、自分の順番までで終わらせる意気込みで無茶をする。原子炉に入った奴は皆、グッタリして死にそうなのに(あたりまえだっつーの!)チーフだけは気力で歩いて戻ってくる。
 ……NBAでは、アシストした奴がゴールを決めた奴を指さしてエールを送るという仕草があるのだが(わかりづらい?)、それをやってあげたい気分だったよ。

 ところで、気になったことが1つ。
 ソビエト人が艦内でコサックダンスを踊ってるシーンがあったけど、本当にソビエト人ってちょっと浮かれたりするとコサックダンスなんて踊るのか? わかりやすいと言やーわかりやすいんだけど、ベタすぎるんじゃないのか、映画を作ったアメリカ人! ……じゃあ、日本人だったら盆踊りとか黒田節になるのだろうか? なんか嫌だな〜。

 しかし、まぁ、この映画観て思ったね。この夏は原発に頼らずに猛暑を乗り切ってやろうと……。冷房28度は、ちょっとキツイけど。