ファムファタール
監 督
 ブライアン・デ・パルマ
音 楽
 坂本龍一
キャスト
 レベッカ・ローミン=ステイモス
 アントニオ・バンデラス
 ピーター・コヨーテ
備  考
 2002年 アメリカ映画 115分
評  価
 ★★★☆☆

今作はホメ言葉しか思いあたらないぜ!


 独特の映像美で、いつも楽しませてくれるデ・パルマだが、今作は特に如実にして濃厚に彼の美意識が表に出ている作品ではないでしょうか。
 いや〜、好きですね〜。改めてこの監督のこと好きだと実感しましたよ。マジで。

 映画には、ストーリー重視のモノやCG重視のモノとかいろいろなモノがあるが、デ・パルマの場合“センス”重視って気がするんだよね。「細かいことはどうでもイイ、この映画全体に滲み出る雰囲気を楽しみなさい」って言ってるみたいに感じるんだよね。

 主役の女優は、すばらしく恵まれた肢体の持ち主でトップモデル出らしいのですが、デ・パルマ好みという感じがして、レプリカントみたいで人間味があまり感じられません。が、雰囲気を楽しむのならもってこいではないでしょうか。
 大体モデルってもんは中性的な人が多いんだけど、レベッカ・ローミン=ステイモスって人は、とりわけその傾向があるのか、男に媚びている感じがしないので、女性にモテそうだよね。映画の中に強引にちょっとレズっている映像があるけど“アリだな”と感じてしまいました。

 他にもエロチックな映像は出てくるのだが、でも、ちっともイヤらしくはない。大胆にして繊細なその画面の中にも、何か凛とした品さえ漂っているかのような気さえしてきます。

 そして、他の映像もとても立体的で深みがあり、画面の端々まで手が行き届いているかのようだ。他の作品にも感じるんだけど、デ・パルマの映像には独特の奥行きが感じられるんだよね。
 う〜ん。……ちょっと、褒めすぎかな?しかし、映像の事ばかり書いてしまいましたが、ストーリーの方も面白かったよ。

 どんな悪人でも、たった1度の仏心を持ってしていれば救われるかもしれない。という問いかけは、この映画のストーリー自体も救っていたような気がします。