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この映画はドン・キホーテを題材に、テリー・ギリアムが制作する映画の制作過程をドキュメンタリーで綴った映画だ。
しかし、メイキングではない。いや、当初はメイキングのつもりだったのだろうが、撮り進める過程の中で「いかにしてこの映画は制作されなかったのか」という波乱に満ちたドキュメンタリーになってしまったのだ。
私は映画事情通ではない。裏事情のことなど全く分からない。が、そんな私でも「バロン」での失敗のことや、「12モンキーズ」のメイキングを観たり聞いたりしていて、テリー・ギリアムが混乱の将だという認識はあった。
テリー・ギリアムという人が作る映画は好きです。独創的で幻想的なその作風は他に類の無いモノだと思います。多少、混乱していようが、クリエイティブなものを作るという点で、本来最も重視されなければいけないのは芸術的センスだろう! 多少、金勘定が苦手でどんぶり勘定でもいいんです。問題があっても、周りのことが見えなくなっていても大目に見て欲しいんです!! あなたの映画を1800円、もしくは少し経ってから300円ぐらいで観たいだけなんです。
と、無責任なことを言っている私ですが、これが、理想論だということは哀しいかな、わかっています。だって、もし、テリー・ギリアムが自分の上司だったら、スタッフ・サービスに電話してるだろうしね……。
テリー・ギリアムによるドン・キホーテの映画は、ヨーロッパ資本によって作られようとしていました。だからこそ、失敗したのかもしれません。無論、ハリウッドで総スカンを食らったからなんだけどさ。
しっかし、ハリウッドよ〜金出してやれよ〜。そりゃあ、“あの”テリー・ギリアムかもしんないよ〜。制作費ハンパじゃないよ〜。主演はジジイで観たこともない役者だよ〜。興行的にどうかとも思うけど、ジョニー・デップ夫妻も顔揃えてんだからさぁ〜金出してやれよ〜。どれとは言わないけど、くっだらない映画に何百億って出してんだからさぁ〜。金あんだから金だしてやれよ〜。……っと嘆きたくもなります。
まぁ、この映画、失敗した原因は他にもイロイロあるんですけど、映画を観ている最中に、私の脳裏には『犬神家の一族』での犬神佐清の、「……偶然です。恐ろしい偶然がいくつも重なったんです」というセリフが呪文のように延々と流れていました。
そう、恐ろしい偶然だと思いましょうよ。関係者の皆さん。そして、きれいさっぱり忘れて、新生ドン・キホーテを見せて下さいよ。
ところで、私、この映画観るまでドン・キホーテって何モノなのか全くわからなかったんだよね。早い話、気の狂っている老人の話なんだね。初めて知ったよ。テリー・ギリアムと似てないか? と思ってしまいました。
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