ロスト・イン・トランスレーション
監  督
 ソフィア・コッポラ
キャスト
 ビル・マーレイ
 スカーレット・ヨハンソン
 ジョバンナ・リビシ
 アンナ・ファリス
備  考
 2003年 アメリカ映画 102分
評  価
 ★★☆☆☆

スカーレット・ヨハンソンの雰囲気最高!



 ソフィア・コッポラ…ブサイクになったね。ゴッド・ファーザーPRAT3の頃はまだ見れたけど、体型も崩れてただのババアみたくなっちゃってさ…。って容姿のことを指摘するなー容姿のことを!! アンタの才能がみたい、ただそれだけなんだからさ。
そういう思いで、この映画観ました。
東京が舞台というので、そこら辺も大変気になっとりました。さて、どんな風に「TOKYO」を料理してくれているのかな…っと。

 自分に喪失感を抱いている者たちが、慣れない異国の地でその喪失感を一層深めてしまう。そういった同じ感覚を抱えている2人が、自分自分の居場所を探し、巡り会いそこで恋が芽生える。ってストーリーはとてもよくわかる。
ただのバカンスで行った旅行でなら、その旅行事態を楽しむことが出来るだろう。しかし、求めてもいない場所に連れてこられたのなら、その日常とどことなく異なる環境に対して嫌悪を感じてもおかしくないだろう。そして、その嫌悪の対象が私の大好きな日本となると、なかなか興味深いものであった。
日本を題材にしている映画は少なくはない。西洋人にとって安易に異国を感じられる場所だということもあるのだろう。日本文化にとことん肯定的な映画もあれば、西洋的趣向を押しつけたような内容の映画と様々である……。この映画の場合、真っ向から批判的なわけではないが、特筆して東京でなくてもと思うのだが……しかしながら、たぶん東京を選んだ理由は、一見、摩天楼立ち並ぶニューヨークのようであるにもかかわらず、ちょっと街を覗けば、厳粛な寺があったり、そのスグ隣にはえげつないネオンビカビカで、奥では怪しげなアングラが蔓延る東洋でもある。そんな混沌とした街の雰囲気と主人公2人の心の揺れがマッチしたからだと思う。
強いて言うなれば、私にとってはそれが日常なわけで、この2人の感覚と同調する事は出来なかった。「TOKYO」を題材にしてくれて嬉しいのだが、他の土地が舞台であれば、もっとこの2人が感じたことを映画を通して感じられたのではないかと残念である。が、私が思う以上にこの街は、異国人から見れば特異な部分を持ち合わせているのかもしれないですけどね……。

 居場所がないってことはとても辛いことだ。まるで自分が誰からも必要とされていないみたいに思えるのだろう。そういった映画全体に掛かる喪失感は、画面に見事に表現されていたと思う。
西洋的な表現を省いて、奥深い感情を東洋的な表情や目で表現していて、説明的でないところがとても良かった。
普段では言葉を交わすこともないであろう世代的なギャップやバックグランドの違う2人が恋をする。だが、その恋は俗物的なものではなく、精神と精神との共鳴という至って東洋的なところも大いに気に入っています。ひいき目に言えば、それが、東京(東洋)を舞台にした最大の理由ではないでしょうか。

 最後にスカーレット・ヨハンソンについて……どっかで見たことがあると思っていたら、ピーター・ウェバーの映画「真珠の耳飾りの少女」の人だったんですね。この映画まだ観てませんが大いに観たくなりましたよ。何がイイって説明できないけど凄くイイ。冬ソナじゃないけど好きな人のことはドコがイイかなんて説明しなくてもいいそうですから。……たぶん、雰囲気がいいのだと思う。そう、雰囲気がいい!雰囲気!