|
第8回
「ショットバー」 |
|
何回か書いてるが俺の店は、ショットバーという分類に入る。
このショットバーという定義もけっこう適当なもんで、こうじゃなきゃいけないってのもないけど、だいたい日本でショットバーだと言ってる店は... 「食べ物よりも酒がメインの店。」 「バーカウンターがある。」 「一杯いくらで酒を出してくれる。」 「自分の店で出している商品の説明をしてくれる店員が店にいる。」 とまぁ、こんな感じかな。 テレビのサスペンスドラマのイメージやと「長いカウンターで、蝶ネクタイつけた無口そうなおにーさんが、片平なぎさにどぎつい色のカクテルだしてる。」 といった感じだが、そうでもない。だいたい片平なぎさは全国にそんなにたくさんいない。 ボックス席やテーブルの多い広い店もあるし、酒の種類も少ない店もある。カクテルをあんまり作ってくれない店もあるし、いじょーに客に接待してくれる店もあれば、ほとんど必要以上の事をお客さんと喋らない店もある。まぁ、その店ごとにスタイルがあるってことだな。 で、以前から、初めてのお客さんとかによく言われることだが、 「ショットバーって堅苦しいイメージがあって入りづらい。」 「なに頼んでいいのかよくわかんない。」 確かにそんな店もあるやろうなぁ。俺もよその土地とかいって通りがかりの店に入ったら、ふざけた店員の店もあるもんな。 『数年前、池袋で入ったバーでの事』 蝶ネクタイとベストをつけた店員が二人。俺の他に客はいない。 カウンターに座りメニューを開く俺。カクテルの名前がメニューにずらりと並んでいるが、そこのオリジナルらしく中身がどんな酒かわからない。 俺 「あのー、この○○○○○っていうのどんなカクテルなんですか?」 店員「ああ、それは、ちょっと飲みにくいかもしれませんねぇ。」 俺 「あのーレシピはどんな感じなんですか?」 なんか、ニヤニヤしている店員。 店員「いやぁ、ちょっとマニア向けかなぁ?」 俺 「だぁからぁ、このカクテルの中身を教えてよ!」 まだ、ニヤニヤしている店員。 店員「それよりも、なにかさっぱりしたモノでもお作りしましょうか?」 思わず、のど仏をつぶしてやりそうになるが、こらえてビールを頼む俺。 俺がビールを飲んでいる間、隅で店員同士でなんかこそこそ話をしいて俺のほうを見向きもしない..。 こーいう店があるから、ショットバーって行きにくいって思われるんだよね。でも、そんな店ばっかりじゃないからね。 いろんな店があるって書いたけど、お客さんに恥かかせないっていうか、お客さんの飲みたいものを出してあげて、店にいる時間を居心地よくしてあげるのが最低限の俺らの仕事やと思うからね。(逆にわざと居心地悪くして追い返す客もたまーにいるけどな。俺もそういう客だったのか?) 変な酒オタクの集まる場所ばっかしがショットバーじゃないんだよね。(そんな店もあるけど) 「酒のこと何も知らないから、変な注文すると馬鹿にされるんじゃないか?」 いや、なんでも質問したり注文つけてもらうために俺らがいるんやからね。 そんな馬鹿にするような店員がいたら最低の店だから、その場で帰ってきていいよ。 もちろん俺の店では、 「私に似合ったぁ、ラブリーでキュートでそれとなくミステリアスでカリブ海の風を感じるちょっぴりワイルドなカクテルをくだちゃぁい!なはなはなははは コマネチ!!」 とか言われても、なるだけ期待に添う様にするつもりだし。(黙って砂糖水をだすかもしれんがな。) この俺の文章を読んでくれてる人の中にも、「ショットバーって行ってみたいけど...ちょっと」って思ってる人も結構いると思う。 会社からの帰り道とかに街の通りを歩いてて、いつも気になる店がある人もいると思う。 ちょっとだけ勇気を出してドアを開けてみてほしい。そして、店の人といろいろ話をしてみてほしい。もしも、運悪くその店が自分に合わなくてもめげずに二 軒目、三件目と挑戦してみてほしい。きっと、心地よく夜を過ごせるバーがあるはずだからね。(もしかしたら、ドア開けたらいきなり3Pとかしてる店もあ るかもしんないけど、それはそれで楽しいかもしんないからね。) |