「おしごと探索 in LA その1」
そんなわけで、シリーズでお送りする『おしごと探索 in LA』。街でちょっぴり変わったご商売を営んでる方々をご紹介。第一回は、わが街でおなじみ『路上移動販売』のレポートです。


出没! 路上移動販売

ビュンビュン飛ばすクルマたちが信号まちで一時停止する交差点。そこはかれらの戦場だ。仕事はズバリ、信号待ちのクルマのあいだを歩きまわりながらビニール袋に入ったカットフルーツを売り歩くこと。なぜか無表情なのが特徴。

業界人の多くは南米系で、 観察したところ親子ぐるみの連携プレイが主流な様子。いちおうそれぞれの縄張りもあるらしく、同じ場所で同じメンバーを見かけます。

親はめったにオモテ舞台にはあらわれず交差点から少しはなれた物陰で在庫を管理。よく見ると路上でフルーツを切ったり袋に詰めたりと思いのほか忙しそう。

セールス担当は子どもたち。両手にフルーツの入った袋を握りしめ、信号待ちのクルマを相手に一瞬の勝負をくり広げます。イメージは暴走するブタの群れを縫うように避けながらステップする力石徹。動きはいたって軽快。

気合充分で根性もありそう。カモを求めてすばやく移動しながら四方に視線を配ります。狙った獲物は逃さないEye of the Tiger。多くの人は自分のヨコを通られても正面一点凝視で無視を決め込んでやりすごすのですが、それでもガンガンいく攻めの営業スタイルは高く評価したいとこです。

なお、同じパターンでしょっぼ〜い花束を売ってるグループも存在。仕入れは夜中に墓場からお供えの花をかっぱらってくるというウワサ。ってことは元はタダ? う〜んそっか。まあ、その流れでいくとあのフルーツもあやしいな。ねえマスター、フルーツの仕入先はどこ?

もひとついいたい。見たところ食べやすいようひとくちサイズにカットしてあるね。感心感心。こまかいこといってごめんね、でも手洗った?

さらに一体どこから仕入れてくるのか、システム手帳やぬいぐるみなど変わりダネを扱う仕事人も。しまいにはジェラルミンのアタッシュケースを両手いっぱいにかかえて売ってるヤツもいました・・・。ねぇ、教えて。仕入先はどこっ!? そして信号待ちのあいだに交渉が成立するの? 聞かせてよ! 

ちなみに余談ですが、どろぼう業界も親子連携プレイがトレンディー。手口はいたってシンプル。夜中、親子でレストランやオフィスなどの屋根にのぼり、天井のエアコン通気口を外してその穴に上からわが子を投入。室内に入りこんだ子どもが中からカギを開けて、外にひかえていた仲間がソッコーで根こそぎいただき。まさに荒業です。 高度な技術は一子相伝で継承されてゆくのでしょう。


おしまい。



■出動!




■一生懸命な花売りのお嬢さん。
うしろには悪そうな大人たち。




■現場で仕込み中。



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