「すべてはひょんなことから」

二人で大いに苦笑った。

 あれは昔の事。彼女が家に遊びに来た。もう彼女もおれんちには慣れていて当たり前のようにソファーで本を読み始めた。
俺もマンガを読み始め、二人でリラックスしていた。それから30分ほど経った頃だろうか、「きゃあ!」と声が聞こえた。俺は彼女の方を見た彼女はソファーから落ちそうになっていた、だがそれだけではなく彼女は“あるもの”につかまってソファーから落ちるのを防いでいたのだ。“あるもの”とは、「猫の手」。そのときはただボーッと見ていた俺だが徐々にその事の重大さを理解していった。
 そう!彼女は「猫の手もかりたいくらい忙しい」を実践していたのだった・・・
俺は「あはははっ!お前いくら忙しいからって、猫の手を借りる事ねぇじゃねぇか!」と言いながら二人で笑った。

 実はこの彼女、おれの嫁さんなんですよ。
まったくこのふたりってば、夫は“猫轢き男”だし、妻は猫の手を借りるしで、俺たちはどんだけ猫に迷惑掛けるんだよっ!!!
でも、これからもこんな「猫夫婦」をヨロシクね!チャトランちゃん!