はじめにのつづき

板谷くんのあだ名付けが一段落したところで、
「そいじゃあさぁ、あそこの彼は何だよ?」
と、たまたまその時向こうから歩いてくる男を指差してケンシロウが言った。
「彼か?彼はなぁー・・・そーだなぁー・・・」
板谷くんは暫し考えてこう言った。
「彼は“カレ”だよ!」
「エッ?!・・・彼は“カレ”かよ?」

ケンシロウがちょっと驚いた感じで問う。
そんなの有りか?とボクも思った。
「グハハハハハハハハハッ!」
板谷くんは口を逆三角形にして豪快に笑っているだけだった。
ちなみに、かわいそうな事ながら今でもその彼は“カレ”で通っている。

「ツー事で、メシでも食いに行くかあー!」
「オイッ!カレッ!行くぞッ!」
「オイッ!カレッ!カレッ!カレッ!・・・カーレッ!」

本人はそうあだ名を付けられた事など知る由もないが、何度も立て続けに呼ばれると、どうやらそうなった事が分かったらしく、カレは付いて来た。
「どこ行くの?」
と、カレが聞いてきた。
「さぁ?」
とだけボクは答えた。
こうして、日に日に板谷軍団は増殖していくのでした。
そいじゃあ


つづく