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熱(斜)視線
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先日からゲッツさんが新連載を始められている 「SPA!」 の今週号
(私がこれを書いているのは4月27日です) 、満開の桜をバックにシブくキメるゲッツさんの写真の左下隅に小さく写っている金髪の男性は杉江松恋さんですよね?きっと。
とまあこれを見つけるのは当webの 「今月の2〜3枚」 を観た後ではさほど難しいことじゃないかもしれない。 しかも違ってたらごめんなさい。
でも私はそういう細かいことをめざとく見つけるのがひとつの特技だ。
ゲッツさんが何かの本で 「街なかで芸能人を見つけるのが得意」 というようなことを書かれていた。 私もそれには結構自信がある。 東京駅のアントニオ猪木は足音が「ファイッ!」 と聞こえたし、成田空港の森進一にも悲しみを暖炉で燃やすようなオーラが漂っていたが、都立大の駅で一般人にあまりにも溶け込んでいた桜井センリを見つけた時には我ながら胸のすく思いがした。 職場で「駅に桜井センリがいたよ!」 と興奮して 「誰ですかそれ?」 と言われても一日いい気分だった。 私にそういうクセ・特徴があるのは 「誰か知ってる人いないか」 「何か面白いこと起こってないか」 という期待がいつもどこかにあるからだ。 面白いことが起こっていた現場にいたにも関わらず知らずに通り過ぎるなんて悔しいではないか。 だから細かいことも見逃したくない。 そういう気持ちはテレビを観ていても同様だ。 「なぜそこが面白かったか」 ということについて 「こういう伏線があったからさらに大きな笑いが起きた」 まで全て把握しておかないと気が済まない。 一緒に観ている人間にもその番組を100%味わい尽くして欲しいので、当然そういった集中力をもってテレビを観ることを要求したくなる (あ、どうでもいい番組はどうでもいいですが)。 だから田中義剛の1ミリも面白くないコメントなんかに声を出して笑ったせいで池田貴公子 (「TVチャンピオン」 伝説の甘味王)の囁くような名言を聞き逃がすような人間が 「いま何だって?」 と聞き返してきたところで教えてあげる気持ちもヒマもない。 例が古いですね。 番組全体を見渡そう、という心構えが常にあるので人が見ないような所にも自然と目を配るようになった。 ニュース番組でキャスターが二人いる場合、大抵は原稿を読んでいる方だけがアップになるが、たまにツーショットのままの時もある。 それでも普通は声を出している方に目が行くものだ。 そこを迷わず 「読んでいない方」 をじっくり観察。 映っているからには知らん顔はできないのでカメラから目をそらさない。 読み手が 「被害者遺族の悲しみは癒えません」 と言うと同時に読んでいない方も 「全くです」 とでも言うように物憂げな表情でうなずいてみせるのだ。 それが滝沢クリステルなら憂いもより深く感じられるというもの。 アニメ番組でもつい 「喋っていないキャラ」を見てしまう。 しかしそれはあまりおすすめできない。 アニメって喋っているキャラ以外は全てフリーズしていてバカみたいだから。 食卓を囲みながらサザエとカツオがおもしろトークを繰り広げているのに微動だにしないワカメの刈り上げ後頭部とハミ出しパンツを見ていると、「芝居中に気を抜くな」 と後ろから足の裏で小突きたくなる。 そんな調子だからどんな脇役だって目が離せない。 「笑っていいとも」 の前青年隊の片割れ、ジョンが出演者のコメント全てに素早く表情と口の動き(音声拾われてないから)で反応していたのも毎日見逃さなかったけれど、脇を気にしだすと忙しいのは 「再現ドラマ」 が多いからだ。 毎日ある 「こたえてチョーダイ」 を筆頭に 「波瀾万丈」 など再現ドラマのある番組は枚挙に暇がない。 「世界仰天ニュース」 や 「アンビリバボー」 まであるのだから、外国人まで含めてそういう無名の役者さんを何かしらの番組で目にする。 そして私は彼らにメインのスターと同等の関心を寄せる。 これが忙しい。 「あっ、ほらこの役者さんはあの番組のあの人だよ」 と誰かに説明したって 「だからどうした」 としか言ってもらえないような小さいことに心躍らせ、同じ役者さんを何度か目にするごとにすっかり 「馴染みの役者」 という親近感を抱くようになった。 例えば 「再現ドラマの女王」 と呼ばれる片岡明日香などは私に言わせれば 「再現」 という前置きの必要ない立派なスターなのである。 短いけれど 「さんま御殿」 でトークテーマに沿った視聴者エピソードを演じる役者もいいね。 セリフはひとことも発しないが 「空耳アワー」 もいい。 そういえば空耳の役者さんにも好きな人がいる。 セリフなど無くたって表情がとてもいいのだ (最近その人出ないので残念)。 もし彼を街で見かけたら、その前をカウボーイハットの藤木直人が小綺麗に歩いていようが目もくれずに通り過ぎ 「空耳の 『雪見オナニー』 の人ですよねえ!」 と駆け寄ってしまうと思う。 「隅々まで見渡そう」 が昂じてどうも偏った見方になりかけているのだろうか。 でも画面に映っていること全てがテレビだから。 それにスター様がご活躍のかっちょよくて 「無菌室」 のようなドラマより再現ドラマの方がよっぽど感情移入できる。 |