押せば命の泉湧く(上流編)

 彼岸を迎え、猛威を振るう花粉のせいで春なのに涙がこぼれます。 さて今回は趣向を変え、いつも私の屁理屈に付き合って頂いている皆さんに私の名前 「柿田リバー」 の元となった(というかそのまんまですが)郷土の誇りにして日本を代表する清流のひとつ 「柿田川(かきたがわ)」 を紹介しましょう。 携帯電話の電源が入らなくなり、家の加湿器が壊れ、寂しくヒザ小僧を抱えていたところへ追い討ちを掛けるように飛び込んできた愛車リコールの便り。 クルマ屋でその修理を待つ間に撮ったのが以下の写真です。


柿田川近くから撮った富士山。 このように穴ぼこがあいたように見える。 小さい頃は手前にある 「愛鷹山(あしたかやま)」 が日本で2番目に高い山だと思っていた。 柿田川はこの富士山に降った雨や雪解け水が、昔の大噴火によってこの地まで続いたという溶岩流が固まった地層で濾過されたのち湧き出したものだそうだ。 以前は「100年以上の時を経て」 と言われていたような気がするが、資料によっては 「数ヶ月」 と書かれているものもある。 小さいことは気にしないぜ柿田川。


左右に走っているのが国道1号線。 左に40分も行けば箱根。 休日は渋滞するので滅多に行かない。 右に20分行けばグルメ番組でおなじみの沼津港方面。 そこまで行かなくても魚はうまいので滅多に行かない。 その向こうが 「柿田川公園」。 国道1号線といえば天下の大動脈である。 柿田川はそんな喧噪のすぐ脇から湧き出ている。


あ、左が切れてる。 私写真ヘタで。 柿田川の長さはたったの1.2キロで、一級河川としては日本一短いらしい。 湧出量は1日約100万トンとも言われ東洋一。 貧乏性の私は 「湧きっぱなしでもったいない」 と思ってしまう。 これが地域住民の水道水となる。 おいしい。 とくに母校のテニスコートの蛇口がなぜかバツグンにうまかった。


柿田川公園から見た国道1号線。 私の姉は小さい頃 「国道線1号」 と言っていた。何かかっこいいね。 車中の営業マンやトラックドライバーが 「ラジオビバリー昼ズ」 にニタニタしているすぐそばできれいな水がこんこんと湧き出ている。


階段を降りたところの 「第一展望台」 右側から見た湧き出し口。 もう国道のすぐ下。 「湧き間(わきま)」 というらしいのでわきまえておくように。 中央の砂の部分が絶えずもわもわ動いており水が湧いているのがわかる。 手を突っ込んでみたいが引きずり込まれそうで怖い。


湧き間は数十箇所あるという。 大きなものは写真上と左に確認できる。 すこし青くなっていてとてもきれい。 「川の始まり」って大抵、岩の間からちょろちょろ染み出た水がやがて・・・なんて感じだろうが、この柿田川はこんなにハッキリ「ハイここから川!」 といきなり川が始まる。


少し下流寄りの 「第二展望台」 から見える大きな湧き出し口。 この写真だとわかりづらいが直径は3メートル位あるだろうか。 いつも魚が数匹いて、それが清流の番人のようにも思える。 なんて限りなく透明に近いブルーなの。 ここに斧を落としても水の精は出てこないので絶対にやめてね。


他の湧き出し口からの水も本流へ集合。 もう・・・バカみたいにキレイ(←ボキャ貧)。


もう少し下流方面に歩いたところにある湧き出し口。 ここにも透き通った水がもこもこと満ち満ちている。 もこみち。 立ち入り禁止なのに、ある旅番組でタレント達がここへ入って水遊びしてやがった。 水神様のバチで水当たりとか“おねしょ”しろ。


本来はもう少し遊歩道が続き自生するクレソンなどが見られるのだが、現在は工事中につき行けるのはこの辺まで。 片栗粉をまぶして茹でたしゃぶしゃぶ用豚肉をたっぷりのクレソンと一緒にポン酢で食べるのが好きだ。 何の話だ(柿田川のクレソンは環境保全のため採取・流通はしません)。

思いのほか撮影が楽しくなってしまい、写真がまだまだあるので下流編は次回にご紹介しましょう。 それではまた近々。