押せば命の泉アキ(下流編)

 前回の続きです。 上流の写真を撮った時とは日を改め、妻が風邪をひいたのでそれに一番効く薬草を探しに行った時に撮ったのが以下の写真です。 うそです、クスリを買いに、でした。


下流にある 「柿田橋」 のたもとから。 川底が透き通って見える。 小学校の夏休みにはみんな泳いだものだが何せ水が冷たい(1年を通じて15℃前後)。すぐに川岸に上がり紫色のくちびるをガタガタ震わせていた。 今は遊泳禁止だろう。 わたしは泳げないので関係なし。


昨年の晩秋は 「落ちアユ釣り」 が好調だったらしく、私の親父も1日に100尾以上釣ったこともあった。 夏のアユとは違う枯れた味わいがすごくウマイ。 親父が朝っぱらから 「爆釣!」 というタイトルの、アユがうじゃうじゃ写ったメールを送りつけて来て 「どこでそんな言葉覚えた」 と私を戸惑わせたがウマイものはウマイ。


下流から上流をのぞむ。 右岸は水道施設。 左岸はほぼ手つかずの自然が守られており、他では見ることのできないトンボやカワセミ、ヤマセミなど様々な野鳥も姿を見せる。 「きれいなところにしか棲めない生き物」 って、もし邪悪な生き方でもイメージが清純で得だね。


水の中にはアユの他にもアマゴやウグイ、絶滅を危惧されるホトケドジョウやウツセミカジカなどの貴重な魚も棲む。 見たことないけど。 この水草、水面の上に出ているように見えるけど水中です、それほどの透明度。 これはたぶんミシマバイカモ。 後ほど説明するかも。


やがて柿田川は狩野川(かのがわ)へ注ぐ。 狩野川はアユの友釣りのメッカ。 アユの棲める川を大事にしなければ。 「アユは清流。」(←人気女性歌手のマネでどうぞ)

 さてここからはおまけ。 柿田川はその名も清水町というところにある(静岡市と合併した旧・清水市とは別)が、隣の三島市にも湧水が見られ古くから水の都と言われている。 それも紹介しましょう。


三島市は 「街中(まちじゅう)がせせらぎ」 と銘打った事業でこのようにいくつかの川べりを散策できるよう整備されている。 休日はアマチュアカメラマンや親子連れで賑わう。 「キミも素足でおいでよ!」 なんて言ってる昭和なカップルもいるかも知れない。 この先にある有名な鰻屋の煙に引き寄せられ、行列の一員となるひとも多い。


線路や道路の下をくぐり抜けて遊歩道はまだまだ続く。 先日夜この上の道路で踏み切り待ちをしていたら、下の遊歩道から突然ピエロがヌッと出てきた。 おらスティーブン・キングのITか!と思って心の臓と目ン玉が飛び出しただよ。 なんでもこの界隈でライブをしていて、次の会場へ徒歩で移動していたとの事。 夜は怖いって。


湧水のない時期には三島駅北にある大工場が冷却水を流しているらしい。 でも浄水器で有名な会社だけあって水質はとってもトレビーノ、もとい、トレビアン。


遊歩道は続くが私はここで一区切り。 ここは前述の 「ミシマバイカモ(三島梅花藻)」 を保護・栽培しているところ。 その名の由来となったここ三島市ではもう自生するものが見られなくなり、これは柿田川から移植したもの。


花が咲いていました。 ここは浅いので花が水面から出ているが、水深があるところでは白い花は水中でゆらめく。 こんなに清楚な花なのに、見ているとどうしても頭の中でバニー姿の松坂慶子が歌い出す。

 いかがでしたか、日本三大清流にも数えられる柿田川と、お隣、水の都三島。 昔はなんとも思わなかった地元も今では散歩するのが大好きになった。 その近辺にはおいしいお店もあるし。 食べて散歩してりゃ機嫌がいいなんて私は犬の仲間ですね。 ともあれ2回にわたっておつきあい頂きありがとうございました。 伊豆の海や温泉に行くついでにちょっと立ち寄ってみて下さい。 柿田リバーでした。