涙と傷の話

最近、涙もろくて仕方ない。何だかすぐに泣いてしまう。
高校生の頃、大好きだった彼女に突然ふられて号泣した。自分が泣いてる事に自分でびっくりした。たぶん初めて人を好きになったんだろう。それから、いろんな人を好きになり別れる度に泣いてきた。
でも、どちらかというと、ふられて泣くよりふって泣くほうが多いなぁ。相手の事を考えると、可哀想で可哀想で仕方がなくなるのだ。じゃあ、別れるなよっ! という話だが・・・それはできない。一時の感情に流されて後戻りしても、いずれは同じ結果になるだけだ・・・って、いったい俺は何を書いてるんだ。

恋愛で泣く話じゃなく、最近の涙もろい話だった。
実は何を観ても聴いても、まったく泣けない時期があった。つーか基本的に私は泣けない男なのだ。恋愛以外では。
それが半年ぐらい前から、涙腺がぶっ壊れてるんじゃないのか? と疑うぐらい涙が出る。泣くまでいかなくても、こらえきれないほど泣きそうになる。
これはたぶん歳のせいだろう。どうする事もできないのだ。娘が結婚する時には、私も普通の父親のようにやっぱり泣いてしまうんだろうか? 今から不安だなぁ、まだ小学生だけど。

最近なんで泣いたのかを少し綴ってみますね。
まず、ワールドカップだな。ブラジル戦後、センターサークルから動かない(動けない)中田ヒデ。これにはグッときた。なんだかんだ言って彼が一番がんばってたもんねぇ・・・。
それからクロアチアとの死闘の後、三都主のふくらはぎのケイレンを治してあげるクロアチアの選手。泣けた。
オーストラリアが日本に勝ったんだから、クロアチアだって勝っておきたかったろうに・・・。死力を尽くした戦いだったからこその光景だったように思う。
しかしワールドカップってやっぱりいいなぁ。いろんな国が姿を消す度にテレビの前で泣きそうになるよ・・・。

その陰に隠れて、あまり話題にもならなかったが、NBAファイナルでのマイアミ・ヒートの初優勝。これにも泣けた。
シャキール・オニールの代わりに途中出場した、アロンゾ・モーニングの「流れ」を引き寄せる大活躍。
分からない人は『戦力外ポーク』の『泣いた赤豚』をもう一度読んでくれっ!
そして泣けっ! 泣いていいっ!!

映画を観ても泣く。
先週は『嫌われ松子の一生』で泣いた。あれは間違いなく、中谷美紀の代表作になると思うなぁ。その日、予告で流れた『ゲド戦記』の主題歌でもウルッときたし、草ナギ剛の『日本沈没』のデキがいくら悪くても、九州が沈む時はとりあえず泣いてしまうんだろう。ブクブクブク。


話しは思いっきり変わるが、私のおでこには小さな傷がある。
あれは確か一昨年の事だ。おでこのコブ(脂肪の塊)を手術して取った。8針縫って、その日のうちにYAMADA電器に徹夜で並んだのだ。(豚骨だけじゃなかとばいvol.9参照)
そのおでこを鏡でジッと見る。

「顔ですから、なるべく傷が残らないように、キレイに縫いますねぇ」
あの九大病院の医者は確かにそう言った。別におでこに傷があったってたいした問題ではないのだが、あれからずいぶん経つのに、なんだか治りが遅いというか傷が消えないというか。
時々炎症おこしたりするし・・・。

その時だった。ジッと見ていたその傷口が一瞬キラッと光ったのだ。
あれっ??? 何??? 何か付いてる??? ゴミ??? えっ、釣り糸???
あぁぁぁぁぁっ!!! あのヤブ医者っ!!!ばっか野郎っ!!! ばっ、抜糸し忘れてるやんっ!!!
 
あの時、確かに手術後に再度病院へ行き、ちゃんと抜糸をしてもらった。それなのに私のひたいにはその糸が1本だけ残ったまんまになっていたのだった。
衝撃だった。抜糸し忘れる医者も医者だが、それに今の今まで気付かない俺も俺だ。
これじゃあ両者ボケッぱなしでツッコミ不在の漫才と一緒じゃないかっ! 成立しないし解決しない。つまりは2人で新境地にいくしかないのだ。いかないけど。(松尾スズキ風)

とりあえず、これが原因で死んだりはしないだろうが・・・もっと自分の顔はちゃんと見るべきなんだろう。鼻毛チェックなんかもね。
みんなもちゃんと自分の顔は責任もって鏡で見てね。きっと新しい発見があるかもよ。私みたいに。(それはないか・・・)


<おわり>





やっと調子が出てきたか? 我が横浜ベイスターズ。
まだまだ最下位ですけどね。がんばってっ!(星明子風)