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【第八回 はじめに8 〜明日〜】
初めて参加したダンス発表会もなんとか無事終了し、ほっとしたのも束の間、2002年の年末から2003年の初めにかけて、僕の周りで大きな変化が二つあった。
まず、僕の師匠であるMINAMI先生が「STAGE BE−ALL」から独立し、YO−HEI先生ら数人のスタッフと、神奈川県厚木市に「スタジオF」を設立。その結果、僕は二つのダンススクールでダンスを習い、ジムで体を鍛え、道場で格闘技の稽古をするという、ますます「己に収拾のついてない」生活を送る事になった。
また、ジョニーの店「PUSH−UP」が立川から神奈川県の相模原市に移転。僕の家から近くなった事もあり、立川にあった頃より頻繁に顔を出すようになった。
「久しぶりぃ〜、元気ぃ〜?」
3月のある日、約一ヶ月振りに「PUSH−UP」を訪れると、ジョニーは相変わらずニコニコと迎えてくれた。
「丁度良かった、明日ヒマ?」
突然そんな事を聞いてくるジョニー。
「ん?ヒマって言えばヒマだけど?」
「明日イタヤさん来るから、おいでよぉ〜」
「ええっ?」
ジョニーの説明によると、板谷さんの知り合いがジョニーを主役にビデオを撮りたいのだが、ジョニーとは初対面なので、紹介するために板谷さんも一緒に来るらしい。
「ジョニーが主役なの?どんなビデオ?」
「ワタシもよくわからないねぇ〜」
そう言いつつ、嬉しそうにニヤニヤするジョニー。冷静を装いながらも、やる気まんまんである。どんな内容かは見当もつかないが、物凄いビデオになるだろうという事は確信できた。
次の日。仕事を終え、僕が「PUSH−UP」に着いたのは夕方だった。板谷さんは昼過ぎに来るという事だったので、もう帰ってしまったかもしれない。そんな不安を感じながら店内に入ると、
「あっ、来たよぉ〜。コンニチワ〜」
いつも通り、店の奥でニコニコと手を振るジョニー。その横に立っていたのは、坊主頭、グラサン、100キロを超える巨体と、写真やイラストで見たイメージそのままのゲッツ板谷さんだった。
「どーも初めまして。君ってオゾンに憧れてた人?」
(続く)
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