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【第二十回 第二部10 〜勉強ができない(STALIN)〜】
なんとか入学できたE高校は、思った通り不良っぽい生徒はほとんどいない、のどかな雰囲気の学校だった。
ここなら楽しい高校生活が送れるかも、と淡い希望を抱いたものの、現実はそんなに甘くなかった。
まず、入学してすぐ行われた実力テスト、その結果がなんとクラスの47人中42位。
中学の頃ろくに勉強をしなかったせいで、僕はすっかり落ちこぼれになっていた。
「E高は無理」という上田先生の進路指導も、間違ってはいなかったのだ。
自分がとんでもない落ちこぼれである、という事にやっと気付いたものの、今更勉強する気にもなれず、成績は最低レベルのまま。特に理科や数学といった理系の科目は悲惨なものだった。
担任の森田先生は優しい人で、
「K君、高校は一教科でも落第点を取ると留年してしまうから、気をつけないとだめだよ」
と忠告してくれたが、やっぱり勉強する気にはなれなかった。それどころか高校生活そのものがなんとなく気だるく、どうでもよくなっていた。
学校なんてどうでもいい、と思うようになったのは勉強ができないという事もあったが、実はもう一つ、大きな理由があった。
入学早々、あるものに夢中になったからだ。
(つづく)
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