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【第二十二回 第二部12 〜プロレス〜】
高校を卒業する時、プロレス団体に入門したいと本気で思っていた。小さな頃からプロレスが大好きで、特に空手を始め、体力がついてからは「プロレスラーになりたい」と強く思うようになっていたのだ。
だが、当時はインディー団体というものが無く、新日本や全日本に入門するにも、そのハードルは非常に高かった。
プロレス雑誌に載っていた一次テストの内容はなんとかクリアできそうだったが、その程度の体力で合格できるとは思えず、身長も足りなかった(当時の規定は180センチ以上)ため、実際にチャレンジする勇気はなかった。
結局、親に勧められるまま仏教系の大学に進学し、卒業後は修行に行ったり、本山に勤めたりと、普通のお坊さんとしての道を進んだ。
その間もプロレスラーになりたいという思いは捨てきれず、体を鍛えたり、いろんな格闘技を習ったりしていたのだが、年月と共にその思いも薄れていき、やがてはただの太ったお坊さんになってしまった。
ところが人生というのは何が起こるか分からない。第一部に書いたとおりゲッツ板谷のコラムを読んだのがきっかけでダンスやトレーニングを始め、あっという間に30キロ痩せ、空手に熱中していた頃の体力が蘇ってきた。
ちょうどその頃、知人の紹介でターザン後藤さんと出会い、「ターザン後藤一派」に入門。約一年の修行を経て、謎の覆面格闘家としてデビューできたのである。
(つづく)
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